才木、大谷の一発から奮起=成長遂げて代表入り―侍ジャパン
野球日本代表「侍ジャパン」の才木浩人投手(25)=阪神=は、今月開催される国際大会プレミア12で先発陣の一角として期待がかかる。宮崎市での事前合宿では、10月31日にブルペン入り。身長189センチの上背を生かした力強い直球を投げ込んだ。
侍ジャパンとは因縁がある。昨年3月、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表が阪神と対戦した強化試合に先発登板し、大谷翔平選手(現ドジャース)と顔を合わせた。第1打席は持ち味の高め直球で空振り三振。続く打席も1ボール2ストライクと追い込んだが、完璧に制球したかに思われた低めのフォークを左膝を地面につきながらバックスクリーン右へと運ばれる衝撃的な3ランを浴びた。
4回4失点。球団が公開したユーチューブの動画で、ロッカールームの机に両手をつきながら「まじで悔しい。時を戻してほしい」と口にする様子は、大谷の一発と合わせて語り草に。「もっといいボールを投げられるように、もっと成長できるように、というきっかけになった」。奮起した才木は今季、自己最多の13勝(3敗)に防御率1.83の好成績を残し、文句なしで代表に選出された。
合宿で井端弘和監督と言葉を交わした際も、大谷に浴びた本塁打が話題に上ったという。「あそこが分岐点になった、あの悔しさは今でもあると言っていた。次のWBCで(才木と大谷が)一緒にやっていたらいいなと個人的には思う」と井端監督。プレミア12で実力を発揮し、代表での地位を確立すれば、2年後に大谷との共演が見られるかもしれない。
[時事通信社]
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