特殊詐欺容疑で稲川会系組員逮捕=住吉会系組員と協力か―警視庁
指定暴力団住吉会系組員らの特殊詐欺グループと協力し、高齢者から現金などをだまし取ったとして、警視庁暴力団対策課は31日までに、詐欺と窃盗の疑いで、いずれも指定暴力団稲川会系組員の玉川蓮(23)=住居不詳、鈴木心(23)=横浜市鶴見区本町通=両容疑者を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。
同課によると、玉川容疑者は特殊詐欺の詐取金を受け取る「受け子」グループのトップ、鈴木容疑者は受け子らを集める勧誘役だった。
玉川容疑者は交友のあった住吉会系組員、宮沢幸矢被告(24)=詐欺罪などで公判中=が運営する「かけ子」グループの依頼を受け、受け子の仕事を請け負ったとみられる。
宮沢被告は自身の配下にも受け子グループを抱えていたが、同課はメンバーの逮捕で自身の関与が発覚することを恐れ、玉川容疑者に仕事を「外注」した可能性があるとみて調べる。
玉川容疑者は配下の受け子に指示するなどして得た詐取金少なくとも約1億1000万円のうち、約6割を宮沢被告らのグループに渡していた。残りを同容疑者らで分配していたといい、同課は実態解明を進める。
逮捕容疑は2023年5月、東京都東村山市に住む80代女性ら2人に息子や孫などに成り済まして電話をかけ、現金計300万円をだまし取るなどした疑い。
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