オリンパス社長が辞任=違法薬物購入の疑い
オリンパスは28日、シュテファン・カウフマン社長兼最高経営責任者(CEO)が同日付で辞任したと発表した。同氏が「違法薬物を購入していた」との通報があり、取締役会が辞任するよう求め、同氏が応じた。当面は竹内康雄会長がCEO職を代行しながら、後任を検討する。
オリンパスは通報を受け、捜査機関に報告して内部調査を実施。取締役会が全会一致で「当社の行動規範や企業文化と相いれない行為をしていた可能性が高い」と判断した。捜査関係者によると、警視庁は同日までにカウフマン氏の関係先を捜索したが、薬物は見つからなかったという。
カウフマン氏はドイツ出身。2003年にオリンパスの欧州統括会社に入社し、執行役員などを経て23年4月、社長に就任した。事業再編により医療機器専業の会社となった同社のグローバルな事業拡大を託されていた。
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