坂本、満足できぬV=ジャンプ失敗、「課題見つかった」―スケートカナダ
歓声が響く中、演技を終えた坂本は下を向いてうずくまった。GP通算7勝目も、完璧にはほど遠い内容。「優勝できたのはよかったけど、内容的には悔しい」と喜びは控えめだった。
序盤の連続ジャンプで尻もち。後半の3回転フリップでも転倒するなどジャンプで失敗が続いた。演技構成点でカバーし、フリーでトップだった松生は上回ったが、「耐え過ぎて結構きつかった。反省しながらやっている状態」。とても満足できなかった。
「チェンジ」をテーマに掲げて臨んだ今季は、難易度を上げたプログラムに挑戦。練習で自信を得られないまま本番を迎えてしまい、ため息交じりに「終わるまでどういう結果になるか分からなかった。そういう不安定さが演技にも出てしまった」。
海外勢が振るわず、日本の3人が表彰台を独占。君が代が流れる間、坂本の表情は硬いままだった。「課題がたくさん見つかった。一つずつクリアしていきたい」。反省の言葉を口にし、向上を誓った。(ハリファクス時事)
[時事通信社]
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