衆院選投票進む=与党過半数が焦点―深夜に大勢判明【24衆院選】
第50回衆院選は27日、全国各地で投票が進んだ。午後8時までに締め切られ、深夜にも大勢が判明する。自民党の派閥裏金事件を受けた政治改革や経済対策などが争点となっており、これまでの政権運営に審判が下される。自民、公明両党が過半数の233議席を確保できるかどうかが焦点だ。
衆院選は2021年10月以来3年ぶり。小選挙区289、比例代表176の全465議席に対し、小選挙区1113人、比例代表231人(小選挙区との重複を除く)の計1344人が立候補した。28日未明に全議席が確定する見通しだ。
総務省が発表した午後4時現在の推定投票率は24.32%で、前回21年を2.46ポイント下回っている。
石破茂首相(自民総裁)は勝敗ラインを「与党で過半数」に設定した。公示前勢力は自民256、公明32で、与党として288。裏金事件に関係した候補は46人に上る。自民は公認や比例重複を認めない措置を取ったが、非公認候補側への2000万円支給が明るみに出た。「裏金選挙区」の勝敗も注目される。
一方の野党は候補者調整を進められず、与野党「一騎打ち」となったのは47選挙区にとどまった。それでも立憲民主党や国民民主党などは政権批判票の受け皿に一定程度なっているとみられ、報道各社の情勢調査では勢いが出ている。野党各党の議席の伸び方は今後の政治情勢に大きく影響する。
今回の衆院選は小選挙区の定数を「10増10減」して行う初の総選挙。内閣発足から戦後最短の26日後の投開票となった。
参院岩手選挙区補欠選挙も27日に投開票を実施。補選は自民に所属していた前議員が「政治とカネ」の問題に絡んで辞職したことに伴う。
[時事通信社]
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