ソフトバンクの有原、投打でけん引=敵地でも冷静、初戦白星―プロ野球日本シリーズ
4年ぶりの日本一に向け、ソフトバンクが好スタートを切った。初戦を任された有原が投げては7回無失点、打っても殊勲の「プロ初打点」。日本シリーズ初勝利も挙げ、「こういう日はなかなかない。良い日になった」と顔をほころばせた。
指名打者が起用できず、投手も打席に立つ必要がある敵地。今季首位打者の近藤は捻挫した右足首に不安があり、スタメンで使えなかった。打線の迫力は落ちていたが、有原が投打にわたってカバーした。
まずは二回の打席で大観衆を驚かせた。2死二、三塁で8番の甲斐が申告敬遠された後、打席へ。3球目を捉えると、打球は一、二塁間を破って先制の2点適時打に。これが決勝点となった。
マウンドでは、「力を余らす必要はない」と全力投球。アウェーの雰囲気にものまれず、多彩な変化球で打たせて取った。五回は先頭の出塁を許したが、代打フォードを右飛。続く桑原の投直を冷静に処理し、飛び出した一塁走者もアウトにして併殺で切り抜けた。
精神面で投手陣を支える倉野投手コーチは、「日本一のプレッシャーは当然かかるが、真剣勝負を楽しんでほしい」と願う。その言葉に応えた右腕。重要な第1戦で、この上ない大仕事を果たした。
[時事通信社]
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