2024-10-26 06:54TOPICS

ガザ病院で作戦、軍が砲撃か=レバノンでも応酬激化―イスラエル

25日、イスラエルによる空爆後、市街地から煙が上がるレバノン南部ヒアム(AFP時事)

 【イスタンブール時事】イスラエル軍は25日、イスラム組織ハマスとの交戦が続くパレスチナ自治区ガザ北部のカマルアドワン病院に「テロリストやテロ施設が存在している」として、同病院一帯で掃討作戦を行っていると明らかにした。AFP通信によると、ガザ保健当局は職員や患者、避難民ら数百人が拘束され、攻撃に伴い子供2人が死亡したと主張した。
 国連によれば、病院には患者約200人のほか、数百人規模の避難民も身を寄せている。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、25日朝から病院職員と連絡が取れないとX(旧ツイッター)に投稿した。
 一方、地元メディアによるとイスラエル北部では25日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが発射したロケット弾で市民2人が死亡した。レバノン南部では取材中の報道関係者が集まる施設が空爆されて3人が死亡。国際NPO「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」は独立機関に対し、意図的な攻撃だったかどうか調査するよう訴えた。
 軍は25日、ヒズボラが兵器密輸に利用しているとして、レバノンとシリアの国境検問所の一つを空爆したと発表。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)当局者は「紛争を逃れようとする人々の生命線が危険にさらされている」と懸念を示した。
 ブリンケン米国務長官は25日、訪問先のロンドンで、レバノンのミカティ暫定首相と会談。市民の犠牲に懸念を示し、外交的解決の必要性を強調した。 

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