2024-10-25 18:24社会

父親殺害容疑で浅草の夫婦再逮捕=有害成分購入直後から長期入院―家族連続殺人・警視庁

亡くなった細谷勇さん(関係者提供)

 東京・浅草で旅館を経営していた夫婦が有害成分「エチレングリコール」を飲ませ、次女と夫の姉を殺害したとされる事件で、同様の手口で夫の父親も殺害したとして、警視庁浅草署捜査本部は25日、殺人容疑で、細谷健一(43)、妻志保(38)両容疑者=いずれも殺人罪で起訴=を再逮捕した。
 両容疑者がエチレングリコールを購入し始めた直後、父親が長期入院したことも判明。捜査本部は、病室などで飲食物に混ぜ、繰り返し飲ませたとみて調べている。
 関係者などによると、健一容疑者の父、勇さん=当時(73)=は2017年3月、突然倒れて救急搬送された。「脊髄が曲がって歩けない」などと訴えて入院し、国指定難病の「再生不良性貧血」と診断された。一時は快方に向かったが、同年9月に3回目の入院後、転院を繰り返した末、18年6月に敗血症で死亡した。
 捜査本部によると、携帯電話やパソコンを解析した結果、両容疑者は17年8月、インターネット通販サイトでエチレングリコールの購入を始め、その後も複数回、購入した履歴があった。勇さんは3回目に入院すると、一度も退院しないまま約9カ月後に死亡した。 
[時事通信社]

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