ガザ停戦交渉再開へ=イスラエルが高官派遣
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザで交戦が続くイスラム組織ハマスとの停戦を巡る交渉に関し、イスラエルのネタニヤフ首相は24日、対外情報機関モサドのバルネア長官を27日に交渉仲介国のカタールに派遣することを決めた。イスラエル首相府が発表した。交渉は暗礁に乗り上げていたが、イスラエル軍が16日にハマス最高指導者のシンワル氏を殺害したことをきっかけに進展への期待感が出ている。
バルネア氏はカタールで、ムハンマド首相兼外相のほか、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官と会談する予定。イスラエル首相府は「交渉を始めるためのさまざまな選択肢」を話し合うとしている。強硬派のシンワル氏を排除したことで、イスラエルや米国は停戦を実現する「好機」が到来したとみている。
ハマス側も24日、代表団がエジプトで同国高官と停戦を巡り協議した。AFP通信によると、ハマスは「戦闘を停止する用意がある」とエジプト側に伝達した。ただ、イスラエル軍のガザ撤退などを求める従来の立場も強調した。イスラエルは、ガザの対エジプト境界地帯への部隊駐留にこだわってきており、停戦実現に向けて双方が歩み寄れるかどうか不透明な部分は残っている。
[時事通信社]
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