大学生4人に指名集中=候補少なく競合覚悟か―プロ野球ドラフト
今年のドラフト候補の中で、突出した実力を誇った大学生4人に12球団の1位指名が集中した。宗山(明大)に5球団、金丸(関大)に4球団、西川(青学大)には2球団が入札し、中村(愛知工大)はヤクルトが一本釣り。いずれも3月に行われた日本代表「侍ジャパン」の強化試合で、トップチームの一員に名を連ねた注目選手だった。
中村を指名したヤクルトも、くじ引きを覚悟していたという。小川淳司ゼネラルマネジャーは「4人に集中するのは珍しい。力の評価が表れた。各球団が将来性より即戦力を取りにいったドラフトだったと思う」。裏を返せば、その他の大学生や社会人には4人に対抗できるような選手が見当たらず、各球団とも競合覚悟の指名を強いられたとも言えそうだ。
近年は育成ドラフトでの青田買いのような指名も増え、有力な社会人チームでさえも人材の確保に苦心している。阪神の畑山俊二統括スカウトは「大学、社会人の候補選手がどんどん少なくなっている」と実感を込める。
今回はプロ野球の2軍に参戦しているオイシックス、くふうハヤテや独立リーグからの指名が目立ち、阪神は6人、ヤクルトは4人(いずれも育成含む)を指名した。今後もドラフト戦略に欠かせない選択肢となりそうだ。
[時事通信社]
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