英国王、海面上昇の現状探る=サモアでマングローブ林視察
【シドニー時事】南太平洋の島国サモアを訪問中のチャールズ英国王は24日、首都アピア近郊で、沿岸域のマングローブ林を視察し、気候変動に伴う海面上昇の現状を探った。アピアで国王が出席する英連邦加盟国首脳会議では海面上昇への対応策が主要議題の一つとなっている。
国王はサモア閣僚らの案内で遊歩道からマングローブ林を観察した。現地報道によると、この地域では20年間に潮位が2~3メートル上昇してマングローブ林の侵食が進んでおり、市民らが植林活動を行っている。国王は視察を踏まえ、25日に首脳会議で演説し、気候変動対策の加速を呼び掛ける。
サモアの天然資源・環境省は「マングローブは生態系を保全し、持続可能な国民生活を支える上で重要な役割を果たす」と説明している。
[時事通信社]
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