2024-10-23 22:56国際

BRICS、西側制裁に懸念=「拡大」「反米」に温度差も―ロシア主導で首脳宣言採択

 新興国グループ「BRICS」首脳会議は23日、ロシア中部カザンで少人数・全体会合を行い、西側諸国による制裁がもたらす悪影響に「深い懸念」を示す成果文書「カザン宣言」を採択した。新興5カ国の枠組みにイランやエジプトなどが加盟して以降初めての「ロシア主導のサミット」。22日に開幕した首脳会議は、24日にパートナー国を含めた拡大会合を実施して閉幕する。
 ウクライナ侵攻を続ける中、議長を務めるプーチン大統領は22日、インドのモディ首相、中国の習近平国家主席と個別に会談。対米で共闘する習氏とは中ロ国交樹立75年を祝い、BRICSの拡大路線も確認した。ただ、米ブルームバーグ通信によると、インドなどは加盟国拡大に慎重とされる。
 モディ政権は、中ロが結束してBRICSの「反米化」を進めることに反対だと伝えられる。ロシアが伝統的友好国とはいえ、国境問題を抱える中国への警戒や、日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」との兼ね合いもあるとみられる。 
[時事通信社]

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