BRICS、夕食会で開幕=プーチン氏と個別会談も
ロシアのウシャコフ大統領補佐官(外交担当)は21日、同国中部カザンで22~24日に開く新興国グループ「BRICS」首脳会議の概要を発表した。初日の非公式夕食会で開幕。議長のプーチン大統領は、加盟国やパートナー国首脳らと2国間会談を行い、ウクライナ侵攻を続ける中でも国際社会から「孤立していない」ことを印象付けたい考えだ。
ウシャコフ氏によると、23日からの首脳会議や拡大会合に代表を派遣するのは36カ国。BRICSとして「カザン宣言」を採択し、西側諸国の対ロ制裁を念頭に「一方的な強制措置への懸念」で一致する見通しだ。
最終日の24日には、新興・途上国「グローバルサウス」をテーマとした拡大会合もある。中東情勢が議題となる予定といい、パレスチナ自治区ガザなどに侵攻するイスラエルに対し、イスラム諸国から批判が噴出しそうだ。一方、プーチン政権は、ウクライナが年内開催を目指す第2回「平和サミット」で対ロ圧力に同調しないよう各国に促すとみられる。
プーチン氏は22日にインドのモディ首相や中国の習近平国家主席、23日にイランのペゼシュキアン大統領やトルコのエルドアン大統領、24日にパレスチナ自治政府のアッバス議長やグテレス国連事務総長と個別会談する。習、モディ両氏は2019年以来となる正式な中印首脳会談をカザンで実現させる可能性がある。
[時事通信社]
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