2024-10-18 19:52

厚労省、「異種移植」で専門委新設へ=特有のリスクなど審査

 動物の臓器を人へ移植する「異種移植」について、厚生労働省は18日、異種移植に特化した専門委員会を新設する方針を決めた。移植後に生じる特有の感染症リスクや対応策を含め、計画に問題がないかを審査する。厚労省の再生医療等評価部会が同日、了承した。
 再生医療など細胞を用いる治療や研究は、再生医療安全性確保法で規制され、人へのリスクに応じて第1種から第3種まで3段階に分類される。人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)を使う場合は最もリスクが高い第1種で、(1)移植を実施する医療機関の審査委員会(2)厚労相が認定する専門委員会(3)同省の再生医療等評価部会の順に計画を審査する。 
 異種移植も第1種に当たるが、ドナー動物の臓器の安全管理や生命倫理など、特有の論点を抱えている。このため、(2)と(3)の間に新たに専門委を設置することとした。
 メンバーは遺伝子編集技術や感染症などの専門家を想定。移植計画を審議して実施機関にフィードバックするほか、了承した計画についてはその後開かれる専門部会に意見書を提出する。
[時事通信社]

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