「助け求めやすい社会を」=困窮若者支援のNPO【24衆院選】
27日に投開票される衆院選。物価高対策が争点となる中、経済的問題などで困窮する若者を支援するNPO法人「D×P(ディーピー)」(大阪市)は「若者が助けを求めやすい社会を」と訴えている。
同法人は、困窮する若者への食料支援や現金給付のほか、13~25歳向けにLINEで進路や生活相談ができるチャットを運営している。16日に東京都内で記者会見し、チャットへの登録者を対象に9月30日~10月7日に行った貧困状況に関するアンケートの結果を公表した。
アンケートでは男女420人から有効回答を得た。その結果、借金の経験の有無については37.1%が「ある」と回答。借金の使い道を複数回答で尋ねると、家賃や光熱費、食費などの「生活費」が77.6%と最多だった。携帯電話などの「通信費」が32.7%で、「学費」(25.0%)、「医療費」(21.8%)が続いた。「奨学金返済」(12.2%)も目立った。
借金をした背景を複数回答で聞くと、「自身の収入減」が最多の48.7%だった。「ひとり親家庭」(35.3%)や「自身が病気を抱えている」(33.3%)も多かった。
記者会見に出席した同法人理事長の今井紀明さん(39)は、論戦が進む衆院選について、若者への支援策も争点にするよう要望。「日本にはさまざまな社会保障制度があるが、『何か責められるのではないか』と考え窓口まで行けない人もいる。どうしたら制度が利用しやすくなるかも議論してほしい」と強調した。
[時事通信社]
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