2024-10-17 23:28国際

ハマス最高指導者、死亡の可能性=イスラエル軍、ガザで作戦―シンワル氏か確認中

 【カイロ時事】イスラエル軍は17日、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラム組織ハマスの最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏が死亡した可能性があり、確認作業を進めていると発表した。軍の声明によれば、ガザでの作戦で「テロリスト3人」を殺害し、うち1人についてシンワル氏かどうか調べている。
 イスラエル軍は2023年10月のハマスによるイスラエル奇襲以降、ハマス壊滅を目標にガザに侵攻。今年7月末、当時ハマスの最高指導者だったハニヤ氏が訪問先のイランで暗殺され、ハマスは8月、ガザ地区トップだったシンワル氏を後任に選出していた。
 シンワル氏は奇襲の首謀者とされ、ガザで徹底抗戦を唱えてきた主戦派。対イスラエル闘争の象徴的存在で、イスラエル軍の最大の標的となってきた。死亡が確認されれば、組織の弱体化だけでなく、戦闘員の士気低下を招く可能性があり、1年以上続くイスラエルとハマスのガザでの戦闘は重大な局面を迎えることになる。
 イスラエル軍は作戦の日時や具体的場所には言及しなかった。作戦を行った一帯には、ハマスがイスラエルから連れ去った人質はいなかったとしている。AFP通信によれば、イスラエル側はシンワル氏の遺体かどうかDNA型鑑定を行っている。
 イスラエル軍はガザ侵攻当初からシンワル氏を追跡してきたが、ハマスの広範で複雑な地下トンネル網に身を潜めているとされる同氏の捜索は、難航していた。 
[時事通信社]

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