装着型カメラ、来年度試行=一部地域で、職務を検証―警察庁
警察庁は17日、警察官が制服の胸部などに装着するウエアラブルカメラを来年度、一部の都道府県警で試験導入すると発表した。職務質問や交通違反の取り締まりなどの際、職務が適正に行われているか検証するのが主な目的という。
今後、運用要領を策定し、導入する警察を選定する。試行結果を踏まえ、全国での導入についても検討する。
運用案によると、対象となるのは、パトロールや職務質問に当たる地域警察官▽交差点などで交通違反を取り締まる警察官▽花火大会などの雑踏警備をする警察官。
撮影は任意の警察活動として行い、装着したカメラの赤いランプを点灯させたり、腕章を着けたりして相手に撮影していることを知らせる。場所は屋外や不特定多数が出入りする場所に限定。被害相談を受ける際や、個人宅に入る際などは撮影しない。
地域、交通警察官が撮影した映像は警察署で保管し、職務質問や取り締まりに異議があった際の検証に使う。ただし、犯罪行為を撮影した場合は捜査目的にも使用する。活用しない映像は3カ月程度で消去する。
雑踏警備では、胸部と頭部に装着することを検討している。人が行き来する様子やトラブルを撮影し、警備指揮本部などへリアルタイムで送信。原則1週間後に消去する。
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