坂本、挑戦のシーズンへ=男子は激しい競争―フィギュアスケート
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズが18日、スケートアメリカから始まり、最終第6戦までの成績上位6人(組)が12月のファイナル(フランス・グルノーブル)に進む。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪のプレシーズンが本格的に開幕する。
女子はGPファイナル連覇を狙う坂本花織(シスメックス)が軸になる。今季は挑戦のシーズンと位置付け、ジャンプの構成を変更。基礎点が高いルッツをフリーで2本組み込む予定で「今年まではいろんなことにも取り組める。五輪シーズンに向けて選択肢を増やしたい」。昨季の世界選手権代表の千葉百音(木下アカデミー)、右足首故障から復活を期す三原舞依(シスメックス)はどこまで坂本に迫れるか。海外勢はアンバー・グレン(米国)がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の精度を高め、力を付けてきた。
男子の日本勢は、6種類の4回転ジャンプを跳ぶ世界王者イリア・マリニン(米国)との差をどこまで詰められるか。安定した演技が持ち味の鍵山優真(オリエンタルバイオ)は、マリニンに対抗するためジャンプの種類を増やし、4回転ルッツも入れる方針だ。
長く日本のトップを走り続けた宇野昌磨さんが引退後も、日本勢同士の争いが激しいことに変わりはない。来年3月の世界選手権(米ボストン)で決まる五輪出場枠は最大3。GPシリーズから佐藤駿(エームサービス)や三浦佳生(オリエンタルバイオ)、山本草太(中京大)らが火花を散らす構図になりそうだ。
昨季は故障で大半の試合に出られなかったペアの三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は、万全の状態で今季に挑める。
[時事通信社]
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