元県議、無罪を主張=妻殺害「私ではない」―長野地裁
長野県塩尻市の自宅で2021年9月、会社役員の妻=当時(47)=を窒息死させたとして、殺人罪に問われた元県議、丸山大輔被告(50)の裁判員裁判の初公判が16日、長野地裁(坂田正史裁判長)であった。罪状認否で丸山被告は「妻を殺害したのは私ではありません」と述べた。弁護側は事件当時、被告は長野市内の議員会館にいたとして無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、丸山被告が議員会館から車で自宅に向かい、事件後に戻ったと指摘。動機について「妻が離婚に応じず、不倫相手と交際するためには、妻が死亡することが必要となっていた」と主張した。
弁護側は「妻はかけがえのない存在で、いなくて困るのは被告自身だ」として、第三者が殺害したと訴えた。
公判は11月26日の結審まで、予備日を含めて計23回開かれ、判決は12月23日の見通し。
起訴状などによると、丸山被告は21年9月29日、塩尻市の自宅兼店舗で妻希美さんの首を圧迫し、窒息させて殺害したとされる。
丸山被告は地元の青年会議所理事長などを務めた後、15年に県議に初当選。22年の逮捕時は2期目で、県議会の総務企画警察委員長を務めていた。
[時事通信社]
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