主役はアンカー平林=競り合い制す―出雲大学駅伝
アンカー勝負となった最終6区。国学院大の平林は「絶対に1位で来るという想定はしていた」と冷静にたすきを受け取った。この時点で2位駒大との差はわずか4秒で、相手はエース篠原。実力は織り込み済みで「ラストスパートには持ち込みたくなかった」。激しく競り合いながらも、計画通りにアップダウンが激しい5キロすぎで抜け出し、最後は一人旅を演じた。
5年前の出雲駅伝。福井・美方高3年生だった平林は国学院大の鮮やかな逆転優勝を見て、「鳥肌が立った」と進学を決めた。誰よりも練習熱心な主将は「憧れのまま終わらせずに、しっかりいい走りができた」。興奮気味だった。
エースの力だけではない。4区を任された野中は初の大学駅伝でも「不安はなかった」。区間賞の快走で首位との差をじわりと縮め、5区の上原も勢いに乗って首位に躍り出た。
平林が「『6区には自分がいる』と言いたかったが、みんな強かった」と信頼を寄せる総合力の高さ。前田監督は「一戦必勝で結果的に(大学駅伝)3冠になるのが理想。これが過信にならないように」。気を引き締め、11月の全日本大学駅伝に向かう。
[時事通信社]
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