佐々木、力出し切り好投＝直球改善、取り戻した自信―プロ野球ＣＳ・ロッテ
レギュラーシーズンの最終登板で、１失点の完投勝利を挙げたロッテの佐々木。良い流れで臨んだファーストステージ第１戦の先発マウンドでも、今持てる力を出し切った。
「大胆に勝負できたのと、繊細にならずにいけたところ（が良かった）」。一回は２四球を与えたが、捕手佐藤の二盗阻止にも助けられて無失点に抑え、リズムに乗った。五回に味方がスクイズ失敗で追加点を取れず、その裏に先頭を出して嫌な雰囲気となっても、続く松本剛をスライダーで三ゴロ併殺に。「うまくはまった。走者のケアもいつもよりできたかな」。七回途中まで二塁を踏ませず、８回を５安打に封じた。
苦しいシーズンだった。直球は球速、制球ともに本調子ではなく、コンディション不良で出場選手登録を２度外れた。それでも、スライダーを増やして投球の幅を広げたり、地道にフォーム固めをしたりと試行錯誤。最終盤にようやく状態が上向いた。この日は直球で差し込む場面も多く、小野投手コーチは「（以前は）自信なさげではないが、そういう姿があった。前回ときょう、自分の直球を投げ込めていた」と言う。
敵地でのヒーローインタビュー。佐々木は「もう少し声が出ると思うけど、どうですか？」とファンをあおった。軽口が飛び出すほど納得の投球を見せ、チームに大きな一勝をもたらした。
[時事通信社]
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