世界最高峰目指し幕開け=人気拡大へ「ラストチャンス」―バレーボールSVリーグ
2030年までに世界最高峰リーグとなることを目指すSVリーグが幕を開けた。「S」にはStrong(強く)、Spread(広く)、Society(社会)などの意味を込め、地域密着を進めながら競技力、事業力を高める狙いがある。
実業団チームが中心だった以前のVリーグ。何度も「プロ化」に失敗してきた反省から、運営会社設立を必須とするのは27~28年シーズン以降に先送りした。男子は昨季Vリーグ1部(V1)の全10チーム、女子はV2の2チームも加えた14チームが参戦。「離脱者」を出すことなく、開幕にこぎ着けた。
同時にコートに立てる外国選手(アジア枠を除く)が2人に増え、数年後には3人になる予定。「メダルを取れる代表にしようと思ったら、リーグ戦のレベルが高くなくてはならない」と大河チェアマン。28年ロサンゼルス五輪へ向けた底上げを期待する。
従来は日本代表の人気が国内リーグの盛り上がりにうまくつながらなかった。日本男子は近年の躍進やパリ五輪での激闘もあって、人気が高まるばかり。それだけに西田(大阪B)はSVリーグのスタートを「ラストチャンス」と表現。この機会を生かせるかどうかは選手、関係者の今後の取り組みに懸かっている。
[時事通信社]
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