不正徴収、陸上やスケートでも=被害1億1500万円超―日大
日本大の重量挙げ部の元幹部が、不正に部員から入学金などを徴収していた問題で、同大の調査の結果、同部と陸上競技、スケート両部で計約1億1560万円の不正徴収があったことが分かった。同大が11日までにホームページ上で公表した。
阿部俊子文部科学相は同日の閣議後記者会見で「日本大には事案の究明、被害の回復、関係者に対する厳正な処分を求めている」と述べた。
同大などによると、重量挙げ部では、元幹部が入学金や授業料を免除されている奨学生の部員に、「免除は2年目からだ」などと虚偽の説明で全額を徴収。大半を私的に流用していた。
同大は7月に問題を公表し、相談窓口を設置。56人から計約5080万円の被害申告があり、全額返金した。大半は過去10年以内の入学者だったという。
元幹部は不正を認めており、同大は刑事告発も検討している。
また、陸上競技とスケートの両部でも、同様の不正が判明。陸上競技部では25人から計約4100万円、スケート部は29人から計約2300万円が確認され、返金作業を進めている。
いずれも幹部が説明なしに、奨学生として免除された納付金全額などを徴収した。奨学生以外の部員の授業料などに充てられ、私的流用はなかったという。
[時事通信社]
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