4度目で「鬼門」突破=堂安、三笘コンビから打開―サッカーW杯予選
5万6000人を超す大観衆が醸し出す中東独特の熱気の中で、一番の難所と言える戦いが始まった。緊張感に包まれた立ち上がり。「日本には大きなことだった」。ゴールを挙げた鎌田本人が振り返ったように、貴重な先制点が生まれた。
前半14分、右の堂安が逆サイドの三笘へクロス。これをワンタッチで中へ送ると守田の頭での折り返しに、鎌田が左足を合わせた。過去にも決定機をつくり出してきた堂安と三笘のコンビによるサイドチェンジで、こう着状態を打開。静まり返る会場で、日本の歓喜が響いた。
サウジは先のW杯で優勝したアルゼンチンを破ったアジアの強豪。その反撃を体を張った守備で粘り強くはね返し、速攻から追加点の機会をうかがった。試合終盤、小川がCKを頭で合わせて勝負を決定付ける2点目。遠藤が「理想的な試合展開」と自賛した通り、見事な試合運びを見せた。
ジッダでのサウジ戦は、過去3戦全敗、無得点と「鬼門」だった。3年前の最終予選では0―1の敗戦を喫し、1勝2敗の崖っぷちに追い込まれたのは記憶に新しい。
ジンクスを打破し、A~C組で唯一の3連勝。「最終予選の難しさは、前回で本当に身に染みている。全てがつながってきょうは勝利できた」と鎌田。W杯出場権獲得へ一気に突き進む。(ジッダ時事)
[時事通信社]
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