浅尾環境相、COP29出席に意欲=地域脱炭素後押し―新閣僚インタビュー
浅尾慶一郎環境相は10日のインタビューで、11月にアゼルバイジャンで開かれる国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)について、「諸般の事情が許せば、出席したい」と述べた。再生可能エネルギー導入など地域の脱炭素に関し「大変重要な課題」と強調。取り組みを後押しする考えを示した。
―COP29が11月に開催される。
気候変動は人類の存亡に関わる喫緊の課題だ。気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」の下、世界各国が連携して対応していく必要がある。
―2035年の温室効果ガス削減目標については。
来年2月までに国連への提出が求められており、経済産業省との合同会合で現在議論を進めている。(50年までに温室ガス排出を実質ゼロにする)わが国の目標を達成していかなければならないので、あらゆる施策を総動員する。
―地域の脱炭素をどう進めるか。
30年度までに家庭などからの二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロを目指す「脱炭素先行地域」を82カ所選定した。さまざまな自治体と連携し、着実に取り組みを重ねてきている。
―水俣病に関する認識は。
現在もなお、(患者)認定の申請や訴訟を行う方が多くいるという事実は重く受け止めている。水俣病問題の歴史と経緯を十分に踏まえつつ、引き続き、現行法の丁寧な運用や医療福祉の充実などに取り組むことが重要だと考えている。
[時事通信社]
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