2024-10-10 17:29スポーツ

大谷、力強くチームを鼓舞=負けられない一戦で存在感―米大リーグ・ドジャース

パドレスとのナ・リーグ地区シリーズ第4戦の2回、適時打を放つドジャースの大谷=9日、サンディエゴ

 ドジャースの大谷が負けられない一戦で気迫満点の姿を見せた。1勝2敗で後がなくなった地区シリーズ第4戦。相手先発はメジャーを代表する右腕シーズで好投を許すのか、それとも攻略するのか、一回の先頭打者の内容は試合展開を左右する一つのカギだった。
 その初球で大谷は160キロ超に対し、フルスイングで応えた。豪快な空振りに敵地が思わずどよめいた。結局、二ゴロに倒れたが、直後にベッツが先制ソロ。ロバーツ監督は「翔平の最初のスイングはアグレッシブで、シーズを早い回で降板させるのにつながったと思う。間違いなく、われわれに勢いをつけた」と果敢に勝負していく姿勢を評価した。
 1―0の二回2死一、三塁では初球を右前に運ぶ適時打。貴重な追加点をたたき出すとベンチに向かってほえ、崖っぷちのチームをもり立てた。
 四球で出た四回は、ベッツの中飛で二塁へのタッチアップに成功。積極的に次の塁を狙い、ベース上で手をたたいて喜んだ。続くT・エルナンデスの三塁線の打球で一気に本塁を狙ったが、ここは打球が塁審に当たる不運もあって滑り込んだ本塁で憤死。悔しそうな様子を見せたものの、はつらつとしたプレーで仲間を鼓舞した。
 主軸のフリーマンや3試合連続出場だったロハスがけがで先発メンバーから外れる中、一丸となって大勝。これで2勝2敗とし、第5戦は11日に本拠地ロサンゼルスに戻って行われる。大谷が再び勝利を呼ぶ活躍をするか、注目だ。(サンディエゴ時事)
[時事通信社]

パドレスとのナ・リーグ地区シリーズ第4戦の4回、ドジャースのT・エルナンデスの安打で二塁走者の大谷が本塁を突くもタッチアウト=9日、サンディエゴ

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