女性監督ついに登板=塚田氏「次の世代につながるよう」―柔道日本代表
女子柔道が五輪で初めて公開競技となった1988年ソウル大会から36年。日本代表に初めての女性監督が誕生した。記者会見に臨んだ塚田真希監督は「意識するな、と言われても意識してしまう」とその重圧を率直に認めた。
女子最重量級で活躍した現役時代は2004年アテネ五輪で金メダルを獲得し、全日本女子選手権で9連覇を達成。引退後は、強豪の母校東海大女子柔道部の監督を務めた。教え子の一人は「悔しいなら、逃げないで苦手なことにしっかり向き合っていこう、と学ばせてもらった」と語る。指導者としての経験も十分に積んできた。
女子柔道界では13年に代表チームで発覚した暴力問題が暗い影を落とした。実績のある女性指導者が増えたこともあり、東京五輪に向けて女性監督を登用しようという声はかなりあったが、当時は見送りに。時間こそかかったが、満を持しての登板となった。
塚田監督は「こうして役割をいただいたことが必ず次の世代につながるように責任感を持って全うしたい」と意義を実感する。今夏のパリ五輪でメダル2個に終わった女子代表をどう立て直すかも含め、手腕が注目される。
[時事通信社]
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