銀行貸し出し、3年連続増=今年度上半期、預金は減少―全銀協
全国銀行協会が9日発表した預金・貸出金速報によると、全国110行の9月末の貸出金残高は593兆8043億円だった。3月末に比べて1.1%増加した。円安や原材料費高騰を受けた企業の運転資金需要が根強く、年度上半期としては3年連続のプラスとなった。
業態別では、都市銀行は1.5%増、地方銀行は1.2%増、第二地銀は0.7%増だった。全体の貸出金残高は前年同月末比3.7%増で、37カ月連続のプラスとなった。
一方、総預金から小切手や手形を差し引いた実質預金の9月末残高は929兆9559億円。3月末から0.7%減少し、上半期として3年連続のマイナスとなった。日銀によるマイナス金利政策解除や追加利上げを踏まえ各行は預金金利を引き上げたが、預金動向にはまだ大きな変化は見られていない。
[時事通信社]
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