2024-10-08 12:20政治

石破首相、皇位継承「国会議論に期待」=能登復旧、予備費で迅速対応―参院各党代表質問

 参院は8日午前の本会議で、石破茂首相の所信表明演説に対する各党代表質問を行った。首相は、安定的な皇位継承の在り方について「立法府の総意が早期に取りまとめられるよう、国会で積極的な議論が行われることを期待している」と述べた。立憲民主党の田名部匡代参院幹事長への答弁。
 母方のみが天皇の血を引く「女系天皇」の是非については「個人的な考えを申し上げることは差し控える」と言及を避けた。首相は就任前の8月に、可能性を排除しない立場を示していた。
 田名部氏は、地震と大雨で大きな被害を受けた能登半島の被災地の復旧に向け、2024年度補正予算案の編成を要求。首相は「予備費であればさらに迅速な対応ができる」と主張した。
 来年の参院選を巡り、自民党の派閥裏金事件に関与した議員の扱いなどは明言しなかった。その上で「選挙の有無にかかわらず、反省を求め、ルールを守る倫理観を確立する」と強調した。
 首相は、参院選挙区の合区解消について「民意の反映と投票価値の平等との調和を図る上で重要だ」との認識を示した。自民の松山政司参院幹事長への答弁。
 午後は公明党の西田実仁幹事長、共産党の田村智子委員長、れいわ新選組の山本太郎代表らが質問に立つ。代表質問は8日で終了し、首相は9日に党首討論を経て衆院を解散する意向だ。 
[時事通信社]

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