イスラエル、対ヒズボラで集中空爆=作戦拡大か、ガザでも戦闘
【エルサレム時事】イスラエル軍は7日、レバノンでイスラム教シーア派組織ヒズボラの掃討を目指す軍事作戦を続け、南部で1時間に120以上の標的を攻撃するなど集中的な空爆を行ったと明らかにした。ヒズボラも2日連続でイスラエル北部の主要都市ハイファへロケット弾で反撃。攻撃の応酬が激しさを増している。
イスラエル軍はレバノンの首都ベイルート南郊でもヒズボラの拠点を対象に空爆を続行。ベイルート国際空港近くでも攻撃が伝えられた。
軍報道官は7日、イスラエルとの国境から北へ約50キロ離れたアワリ川以南で、海岸や海上での活動を控えるよう住民らに勧告した。これまでは国境の北約30キロのリタニ川以南での「緩衝地帯」設置を計画しているとされていたが、避難範囲を広げた形で、イスラエルが軍事作戦を拡大する可能性が強まっている。
7日はパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスによる奇襲から1年の節目で、ハマスもイスラエルへロケット弾を多数発射した。イスラエル軍はガザでの作戦も強化し、ロイター通信によると、北部ジャバリヤではハマスが戦力立て直しを図っているとして難民キャンプに軍用車両が突入。中東の衛星テレビ局アルジャジーラによれば、ガザ各地の戦闘で7日に少なくとも72人が死亡した。
[時事通信社]
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