2024-10-07 20:39

不具合のカメラ交換へ=中断のデブリ取り出し―東電

 東京電力は7日、中断している福島第1原発2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的取り出しについて、不具合を起こしたデブリ回収装置のカメラを交換する方針を示した。着手時期は未定で、取り出し作業再開の見通しは立っていない。
 交換するのは回収装置に取り付けたカメラ4台のうち、デブリをつかむ時に使用する先端部の2台。放射性物質の汚染拡大防止のためのスペースを原子炉建屋内に設置するなどして、手作業でカメラを交換する予定という。 
 デブリの試験的取り出しは9月10日に着手したが、17日にカメラ2台の映像が確認できなくなり中断された。いずれも電源は入っているが、内部の映像が表示されない状態という。ケーブル再接続や電源入れ直しなどを行ったが復旧しなかった。不具合の原因は分かっていない。
 試験的取り出しは当初、2021年に着手する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響による準備の遅れなどにより、約3年遅れで開始された。
[時事通信社]

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