若冲、応挙の合作びょうぶ発見=金地にニワトリやコイ―大阪中之島美術館
江戸時代中期を代表する京都の画家、伊藤若冲(1716~1800年)と円山応挙(1733~95年)が合作した二曲一双のびょうぶが新たに見つかった。来年6月から大阪中之島美術館(大阪市)で開かれる展覧会「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」で一般公開される。
作品は、竹とニワトリを描いた若冲の「竹鶏図屏風」(1790年以前)と、梅とコイを描いた応挙の「梅鯉図屏風」(1787年)。金地に墨一色で表現された水墨画で、ニワトリとコイはそれぞれが得意とする画題だ。
個人で所有され、明治学院大の山下裕二教授(日本美術史)が今年初めに確認。画風や落款、金箔(きんぱく)の質、サイズなどから、対となった2人の作品と判断した。若冲と応挙の合作が確認されたのは初めてで、山下教授は「これまで2人の接点を物語る資料がほとんどなかったので、非常に貴重だ」と話している。
[時事通信社]
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