岡田監督、色あせぬ功績＝飾れるか有終の美―プロ野球・阪神
名将が縦じまのユニホームに別れを告げる。阪神の岡田監督が今季限りで退任することが決定。大きな功績を残し、後進に道を譲る。
２０２２年１０月の就任会見。自身が指揮を執った０５年を最後に優勝から遠ざかっていることに、「歯がゆさがあった」と率直な心境を明かした。「年齢的にそんなに長くはできないと思うが、最後はタイガースのためにユニホームを着よう」。球団への愛着、使命感が自身を突き動かした。
昨季は大山、佐藤輝らチームの軸となる主力を固定。選手には「普通」にやることを求めた。四球を選ぶ重要性も意識付け。得点力の向上につなげ、１８年ぶりのリーグ優勝と３８年ぶりの日本一に導いた。
球団初の連覇を目指した今季。序盤に主力が不振に陥るなど、苦戦を強いられた中で我慢強く白星を積み重ねた。終盤には「一番のライバルになる」と開幕前に予期していた通りに巨人との一騎打ちに。最後の最後まで激しく優勝を争った。
残された戦いは２年連続の日本一が懸かるポストシーズンのみ。６６歳の指揮官には最後の大仕事が待っている。
［時事通信社］
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