大谷、進化の限界見えず=打者専念、驚異的な活躍―米大リーグ・ドジャース
投打二刀流の成功などで何度もファンを驚かせてきた大谷が、2024年も想像や期待を超える活躍でメジャーの主役を演じた。ドジャース移籍1年目は大リーグ史上初のシーズン「50本塁打、50盗塁」をクリアするなど、まさに圧巻だった。
昨年9月に右肘を手術。投手復帰の照準を25年に合わせ、今季は打者に専念した。バット一本での勝負とは言っても手術明けでリハビリと同時並行のシーズンで、当初は完全復活に懐疑的な見方もあった。キャンプからフルスイングを披露して不安を早々に一掃した。
7月に30歳になった大谷に、まだまだ進化の限界は見えない。オフのトレーニングの成果もあり、体が昨季よりさらに大きくなった印象で、本人も「年齢というのは数字だけ。技術は年を重ねるごとに上がっているし、体力面も毎年更新している」と自信を示す。
実際、今季の打球速度の平均は自己最高だった23年の94.4マイル(約152キロ)より1マイル(約1.61キロ)以上速くなった。疲労が蓄積するはずのシーズン終盤で絶好調だった。投手の負担が減ったことが好成績の背景にあるとはいえ、大谷自身が確実にレベルアップしている。
今季の特筆すべき記録と言えば、自己最多の21年の2倍以上になった盗塁数。データサイトが示すトップスピードは大幅に上がったわけではないが、キャンプから走塁練習を繰り返し、盗塁への強い意識がうかがえた。シーズン中は一塁コーチと入念に打ち合わせる場面が目立った。相手バッテリーに対する徹底した研究があったからこそ、9割を超える高い盗塁成功率で数字を伸ばすことができた。
開幕直後には水原元通訳の違法賭博事件が発覚し、野球に集中しづらい時期もあったはずなのに、グラウンドでは全力プレーを変わらず続けた。終わってみれば記録ずくめのシーズンで、初めての地区優勝も経験。2年連続3度目の最優秀選手選出も有力だ。大谷が新天地で一層光り輝いた。(デンバー時事)
[時事通信社]
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