中国外相、ウクライナ和平に「建設的役割」=国連で主張、パレスチナ停戦も
【ニューヨーク時事】中国の王毅共産党政治局員兼外相は28日、国連総会の一般討論演説で、ロシアが侵攻を続けるウクライナ情勢を巡り「中国は和平への建設的役割を果たしている」と主張した。その上で中国が新興・途上国「グローバルサウス」と協力して仲介外交を進めると表明した。
中国は5月、ブラジルと共同でウクライナ問題の政治的解決を目指す6項目の「和平案」を発表。ロシア軍の即時撤退などが含まれていない同案にウクライナのゼレンスキー大統領は否定的だが、国際的な影響力拡大をもくろむ中国は、新興国などに賛同を求めている。
王氏は演説で、イスラエルが攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザやレバノンにも言及。「パレスチナ問題は人類の良心に対する最大の傷だ」と語り、「包括的停戦」が急務だと訴えた。
[時事通信社]
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