覚悟のシーズンで歓喜=菅野、見事に復活―プロ野球・巨人
プロ12年目を迎えた菅野には、これまでとは違う強い覚悟があった。「今年が駄目だったら野球人生も長くない」。2年ぶりの2桁勝利を挙げた8月4日、そう言って胸の内を明かした。
近年は故障がちで、昨季は14試合登板で4勝8敗と不本意な成績。2021年も6勝にとどまっており、衰えを指摘する声が出るのは当然の流れ。34歳には「ここ2、3年、高い出力で投げられなかった」との自覚もあった。
復活を期し、オフから戦いは始まった。直球の威力やスライダーの切れを取り戻すため、開幕を見据えて体をいじめた。例年にない状態の良さを実感して臨んだ春季キャンプで、さらに追い込む。無駄な力みをなくすため、試合前の遠投をやめるなど工夫した。
成果は如実に表れた。前半戦だけで8勝。終盤にさらに安定感は増した。杉内投手チーフコーチは、好調の要因を「直球の出力が上がり、スライダーも曲がりが良くなっている。ホームベースの手前で曲がる」と分析する。
グラウンドの外でも襟を正した。報道陣にはきちんと時間を取って丁寧に対応。若手とも積極的にコミュニケーションを図り、余計なストレスを感じさせないよう努めた。「当たり前のことを当たり前のようにやる。優勝を知っているメンバーがしっかりやって、若い選手たちが気持ち良くプレーしてもらえれば」。復活した大黒柱が、チームに歓喜をもたらした。
[時事通信社]
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