幹事長・森山氏、選対・小泉氏=副総裁に菅氏検討―高市氏、総務会長の打診固辞
自民党の石破茂新総裁は28日、党役員人事について幹事長に森山裕総務会長(79)、選対委員長に小泉進次郎元環境相(43)を起用する方針を固めた。副総裁に菅義偉前首相(75)を検討し、本人の意向を踏まえて判断する。政調会長には小野寺五典元防衛相(64)を充てる方向。閣僚では、林芳正官房長官(63)を続投させる。
30日に臨時総務会を開いて新執行部を正式に決定。石破氏は10月1日召集の臨時国会での首相指名を経て、同日中に新内閣を発足させる。
石破氏は派閥裏金事件を踏まえ、新政権が早期に国民の審判を受ける必要があるとして、10月中の衆院解散を視野に入れる。森山氏は国対委員長や選対委員長を歴任し、調整能力に定評がある。石破氏は幹事長に求める資質として、国政選挙を勝利に導ける力量や党内掌握力を挙げていた。
知名度の高い小泉氏には全国遊説の主力として期待する。菅氏は森山、小泉両氏と近く、無派閥議員に影響力を持つ。閣僚経験の豊富な林氏は政策に幅広く通じる。岸田文雄首相が会長を務めた旧岸田派のナンバー2だった。いずれも総裁選の決選投票で石破氏を支持したとされる。
党役員・閣僚人事に関し、石破氏は高市早苗経済安全保障担当相(63)や加藤勝信元官房長官(68)ら他の総裁選8候補を処遇する考えを示している。複数の関係者によると、高市氏に党総務会長を打診したが、固辞されたという。
石破氏に近い岩屋毅元防衛相(67)、赤沢亮正財務副大臣(63)の要職起用も取り沙汰されている。公明党は斉藤鉄夫国土交通相(72)の続投を求めている。
石破氏は28日、東京都内で開かれた公明党大会に出席。衆院選と来年夏の参院選を念頭に「1年以内に国政選挙がある。公明の皆さまが全て勝利するために全力を尽くす」と訴えた。
[時事通信社]
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