事務総長「レバノン停戦案支持」=機能不全に批判も―国連安保理
【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は27日、パレスチナ自治区ガザ情勢を巡る公開会合を開いた。グテレス事務総長は戦火がレバノンにまで拡大したことで「地域全体が奈落の底に落ちかねない」と警告。米国や日本などが提案した一時停戦案を「全面的に支持する」と述べ、速やかな履行を迫った。
グテレス氏は「われわれは今、停戦を必要としている」と強調。「終わりのない交渉を続けている余裕はない」として、イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ双方に交戦停止を求めた。
イスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲から始まったガザでの戦闘は間もなく1年を迎える。会合では、この間に実効性のある手だてを打てずにいる安保理自体に批判の声が上がった。
議長国スロベニアのゴロブ首相は「安保理は何をやっているのか。全く十分ではない」と語り、ガザの人道問題に関する新たな決議案の採択を目指す考えを示した。
[時事通信社]
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