中国「理性的な対中政策望む」=日本との関係発展訴え―自民総裁選・海外反響
【北京時事】中国外務省の林剣副報道局長は27日の記者会見で、自民党総裁に石破茂元幹事長が選出されたことを受け「前向きで理性的な対中政策を実行するよう望む」と述べた。石破氏は中国を念頭に防衛力強化を訴えており、中国側は石破氏の出方を慎重に見極めるとみられる。
林氏は「客観的で正確な対中認識を打ち立てる」ことを求めるとともに、「中日関係の持続的で安定的な発展を進めるよう望む」と訴えた。石破氏が8月に超党派で台湾を訪問し頼清徳総統らと面会したことに関しては、「日本の政治家の(台湾)訪問に一貫して反対だ」とけん制した。
石破氏は日米などによる「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」の創設を唱える。中国の習近平政権にとっては、「核心的利益の中の核心」と位置付ける台湾の統一や、領有権を主張する東・南シナ海への進出の妨げになりかねない。
中国軍は8月以降、日本周辺で領空侵犯や領海侵入を繰り返している。今月18日には空母「遼寧」が沖縄県沖で接続水域に入った。
一方で中国は、東京電力福島第1原発の処理水放出を受けて停止している日本産水産物の輸入再開で日本側と合意した。だが、広東省深センで起きた日本人学校男児刺殺事件では真相解明に消極的なままだ。今後の石破氏の姿勢を注視し、停滞した日中関係の打開に動くか判断するとみられる。
[時事通信社]
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