議会側、候補選定急ピッチ=維新は対応苦慮―兵庫知事選
兵庫県の斎藤元彦知事は26日、失職を選択し出直し知事選に出馬する意向を表明した。パワハラ疑惑などへの対応を巡り、審判を仰ぐ。斎藤氏に不信任を突き付けた県議会各会派は既に知事選に向けた準備に着手。候補者の選定を急いでいるが、難航も予想される。
県選挙管理委員会は30日に知事選の期日を決定する。投開票日は「11月10日」か「11月17日」になる見通しだ。
斎藤氏の対抗馬について、立憲民主党などでは前尼崎市長の稲村和美氏を擁立する案が出ており、議会関係者は「県議をやり、市長を3期務めた実績がある。自民党も公明党も乗れる候補だ」と語る。
一方、自民党はこれまで県幹部や地元選出の国会議員らに出馬を打診したが、断られたという。稲村氏に相乗りする案には一部の県議が反対している。
2021年の前回知事選で自民と共に斎藤氏を推薦した日本維新の会は対応に苦慮している。維新の馬場伸幸代表は26日の記者会見で、不信任決議案に賛成した経緯から、「(斎藤氏への)推薦は非常に難しい」と述べた。他党との相乗りはせず、独自候補の擁立を目指すが、兵庫維新の幹部は「時間との兼ね合いもある」と話す。自主投票になれば、一部の県議が斎藤氏の支援に回る可能性も指摘されている。
[時事通信社]
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