米共和党議員、ハイチ移民に人種差別的脅迫「国から出て行け」
【ワシントンAFP=時事】極右として知られる米共和党議員が25日、同党の大統領候補ドナルド・トランプ前大統領らが広めた「ハイチ人がペットを食べている」という虚偽の主張に基づく人種差別的な脅迫をし、同僚議員らから非難を浴びている。≪写真は米下院議員のクレイ・ヒギンズ氏≫
ルイジアナ州選出のクレイ・ヒギンズ下院議員は、トランプ氏と副大統領候補J・D・バンス上院議員の影響を受け、オハイオ州スプリングフィールドに住むハイチ移民が近隣住民が飼う猫や犬を食べているという虚偽の主張を広めている。
ヒギンズ氏はX(旧ツイッター)に「大爆笑。このハイチ人たちは野蛮だ。ペットを食べたり、ブードゥー教を信じたりしている。西半球で最もひどい国で、カルトやふざけたギャングもいる」と投稿。
「こういう悪党は全員、1月20日(次期大統領の就任式)までに頭を冷やして国から出て行け」と続け、ハイチ移民に米国から出て行くよう脅迫した。この投稿はその後、削除された。
同市のハイチ移民は合法的に滞在しており、米議会黒人議員連盟のスティーブン・ホースフォード議長は複数の民主党議員らと共に下院で、ヒギンズ氏の問責を求めた。
民主党下院トップのハキーム・ジェフリーズ院内総務は、「クレイ・ヒギンズ氏によるハイチ人コミュニティーに対する嫌悪すべき発言は、卑劣で人種差別的であり、米国下院の品位を損なうものだ」と強烈に批判した。
一方、共和党のマイク・ジョンソン下院議長は「親しい友人」であるヒギンズ氏を擁護。オンライン政治マガジン、パンチボウル・ニュースによると、ヒギンズ氏はジョンソン氏に対し、同僚に「不快だ」だと告げられた後、「冷静になって祈り、後悔し、投稿を削除した」と語ったされる。
ジョンソン氏は「彼はおそらく自分が使った言葉を後悔しているだろう」と述べた。【翻訳編集AFPBBNews】
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