女性身分保持「おおむね共通認識」=衆参議長、皇族数確保で中間報告
額賀福志郎、尾辻秀久衆参両院議長は26日、岸田文雄首相と国会内で面会し、皇族数確保策に関する国会の検討状況について中間報告を提出した。中間報告は女性皇族が結婚後も皇族に残る案について「喫緊の課題として認める方向でおおむね(各党の)共通認識が得られた」と記した。
国会は今年5月に与野党協議を開始。途中で衆参議長による各党代表からの個別聴取に切り替えて検討を進めたが、先の国会中の取りまとめに至らなかった。中間報告は早期の衆院解散が取り沙汰される中、議論を「ピン留め」しておく狙いがある。
中間報告は女性皇族の身分保持で各党がほぼ一致したとしつつ、「(女性皇族の)配偶者・子の身分についてはさまざまな意見が述べられた」となお隔たりがあることに言及した。一方、旧宮家の男系男子が養子として皇籍に復帰する案には「積極的な意見も多く述べられたが、反対論もあった」と説明した。
秋篠宮家の長男悠仁さままでの皇位継承の流れを「ゆるがせにしてはならない」との見解には「おおむね賛同する意見が多く述べられた」とした。
[時事通信社]
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