元妙義龍「やり切った」=すがすがしく引退会見―大相撲
大相撲秋場所限りで引退し、年寄「振分」を襲名した元関脇の妙義龍(37)=本名宮本泰成、兵庫県出身、境川部屋=が26日、東京・両国国技館で記者会見に臨み、約15年に及んだ力士人生を「悔いはない。やり切った」とすがすがしい表情で振り返った。
ここ数年は本来のスピード感あふれる取り口を十分に披露できず、「イメージ通りに体が動かなくなった」ことで決断。初金星を挙げた2013年初場所の白鵬との一番が思い出で、「ひるまずにぶつかった。自分の良さが出た」と胸を張った。
新十両だった10年初場所で左膝を大けが。三段目まで転落しながら再起し、師匠の境川親方(元小結両国)は「すごい頑張りだった」と懐かしむ。振分親方として後進の指導に当たる今後に向け、「けがに負けない強い精神力を持った力士をつくりたい」と意気込んだ。
[時事通信社]
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