国連改革へ文書採択=G20外相会合―NY
【サンパウロ時事】20カ国・地域(G20)外相会合が25日、米ニューヨークの国連本部で開かれ、創設から時間がたち制度疲労が指摘される国連など国際機関の改革に向けた決意を盛り込んだ文書を採択した。
文書は、国連改革について、来年の創設80年を見据え、「安保理拡大や総会の機能強化」に取り組むと表明した。途上国への効果的な支援を巡っては国際通貨基金(IMF)や世界銀行、貿易促進に向け世界貿易機関(WTO)をそれぞれ改革する必要性も説いた。
ロシアによるウクライナ侵攻や中東紛争など世界的な課題が山積する中、国連安保理は世界の分断を背景に機能不全に陥っている。G20議長国のブラジルは新興・途上国「グローバルサウス」の代表格で、G20会合を初めて国連で開催。先進国中心で構築された現在の世界秩序の見直し議論を主導したい考えで、会合にはG20以外の国々も招いた。
[時事通信社]
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