2024-09-25 18:50政治

自民総裁選、２７日投開票＝石破・高市・小泉氏が接戦

　自民党総裁選は２７日、党所属国会議員による投票が行われ、２６日締め切りの党員・党友票と合わせて開票される。９候補のうち石破茂元幹事長（６７）、高市早苗経済安全保障担当相（６３）、小泉進次郎元環境相（４３）が三つどもえの接戦を展開。１回目の投票でいずれも過半数を得られず、上位２人による決選投票にもつれ込む公算が大きい。
　総裁選は議員票３６８票と、それと同数を割り振る党員・党友票の計７３６票で争う。石破、高市両氏は党員・党友からの支持が高いとみられる。小泉氏は議員支持でリードしている。
　議員投票は２７日午後１時すぎに東京・永田町の党本部のホールで始まり、終了後、開票作業に移る。党員・党友票は午前中から各都道府県連で開票され、党本部に順次報告される。
　結果発表は同２時２０分ごろ。決選投票に進んだ場合は議員票３６８票と各都道府県連に１票ずつ割り当てる４７票の計４１５票を争い、同３時半ごろに新総裁が選出される。
　新総裁は党本部で記者会見を開いた後、速やかに幹事長などの人事に着手し、３０日にも新執行部が発足。臨時国会が召集される１０月１日に首相指名選挙を行い、新内閣がスタートする方向だ。
　９候補は２５日、１回目の投票から逆転もあり得る決選投票をにらみ、議員票獲得へ追い込みに入った。石破氏は経済政策を発表し、岸田文雄首相が掲げた「成長と分配の好循環」に取り組むと表明。「岸田政権の成果を引き継ぐ」と強調した。
　高市氏は党所属議員に電話し、支援の呼び掛けを続けた。選対本部長を務める中曽根弘文元外相は麻生派を率いる麻生太郎副総裁と会談した。
　小泉氏は選対本部で記者団に「残り２日、一人ひとりの議員の心に届くよう誠心誠意思いを訴えたい。勝利をつかみたい」と意気込みを示した。
　立候補しているのは他に小林鷹之前経済安保担当相（４９）、林芳正官房長官（６３）、上川陽子外相（７１）、加藤勝信元官房長官（６８）、河野太郎デジタル相（６１）、茂木敏充幹事長（６８）。　
［時事通信社］

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