2024-09-25 10:31スポーツ

大の里が大関昇進＝「唯一無二の力士目指す」―大相撲

大関昇進の伝達式で口上を述べる大の里（左）。右は師匠の二所ノ関親方＝２５日、茨城県阿見町

　日本相撲協会は２５日、東京・両国国技館で大相撲九州場所（１１月１０日初日、福岡国際センター）の番付編成会議と臨時理事会を開き、西関脇大の里（２４）＝本名中村泰輝、石川県出身、二所ノ関部屋＝の大関昇進を満場一致で決めた。
　相撲協会の使者として、出羽海理事（元幕内小城乃花）と放駒親方（元関脇玉乃島）が茨城県阿見町の二所ノ関部屋で昇進を伝えた。師匠の二所ノ関親方（元横綱稀勢の里）らとともに出迎え、「大関の地位を汚さぬよう、唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」と口上を述べた。
　日体大出身で、昨年夏場所に幕下１０枚目格付け出しでデビュー。２度目の優勝を遂げた秋場所で１３勝を挙げ、三役での直近３場所の合計を３４勝として昇進の目安とされる３３勝を上回った。
　初土俵から所要９場所は羽黒山らの１２場所を更新して昭和以降最速。相撲協会によると、大いちょうを結えない「ちょんまげ姿」の大関誕生は前例がない。
　二所ノ関親方が育てた初めての大関で、石川県からは輪島、１９９９年名古屋場所後の出島（現大鳴戸親方）以来で昭和以降３人目。新大関の誕生は今年初場所後の琴ノ若（現琴桜）以来で、来場所は１横綱３大関となる。　
　
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　◇大の里の略歴
　大の里　本名中村泰輝、石川県出身、二所ノ関部屋。日体大で２年続けてアマチュア横綱となり、２３年夏場所で幕下１０枚目格付け出しでデビュー。同年秋場所、元横綱稀勢の里が師匠の二所ノ関部屋から初の新十両に。２４年初場所で新入幕を果たし、３場所連続で２桁白星。新小結で臨んだ同年夏場所で初土俵から史上最速の７場所目で初優勝を果たし、秋場所で２度目の賜杯獲得。三賞は殊勲２、敢闘３、技能３。１９２センチ、１８２キロ。２４歳。得意は突き、押し、右四つ、寄り。
［時事通信社］

大関昇進の伝達式後、タイを手にする大の里（右端）＝２５日、茨城県阿見町

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