2024-09-24 23:30スポーツ

最後も変わらぬ勇姿＝Ｔ―岡田、豪快スイング―プロ野球・オリックス

７回、安打を放つオリックスのＴ―岡田＝２４日、京セラドーム

　本拠地最終戦で、勇姿を見せた。今季限りで引退するオリックスのＴ―岡田が五回に代打で登場。グラウンドに現れると、待ち望んでいた観衆が沸いた。
　五回２死一、三塁。初球を思い切って振った。浅い中飛に終わったものの、「僕らしい姿を見せられたら」という言葉通りのフルスイング。惜しみない拍手が送られた。その後も一塁手として出場。七回の打席では速球を完璧に捉え、右前へ今季初安打。九回は特大のファウルを打ち、見せ場はつくった。
　２２歳で本塁打王に輝くなど通算２０４本塁打。実績十分な強打者もここ数年は２軍で過ごすことが増え、精神的にも苦しかったという。それでも、朝早くからトレーニング室で自分と向き合う姿は若手のお手本だった。「若い子たちと一緒に汗を流して頑張ったことは、僕もすごく良い経験になった」。ひたむきさは変わらなかった。
　低迷期も、昨季までのリーグ３連覇も経験したチームを支えた。「才能ある選手がたくさんいる。僕にくれた声援を彼らにもお願いしたい」と最後にあいさつ。愛された功労者は後輩に思いを託し、１９年の現役生活を終える。　
［時事通信社］

７回、安打を放ち笑顔を見せるオリックスのＴ―岡田（右）＝２４日、京セラドーム

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