スリランカで大統領選=三つどもえ、現職劣勢か
【コロンボ時事】スリランカで21日、任期満了に伴う大統領選の投票が実施された。約2年前に事実上のデフォルト(債務不履行)に陥って以降、初の直接選挙。経済立て直しのため現政権が取り組んできた緊縮路線の是非が主な争点で、現職と野党2候補による三つどもえの様相となっている。即日開票され、同日中にも大勢が判明する。
世論調査では左派勢力・国民の力(NPP)が擁立した野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首(55)が先行。政府・与党での経験が少なく「清新なイメージ」(外交筋)で支持を集める。中道野党・統一人民戦線(SJB)のプレマダサ党首(57)が続き、無所属で出馬した中道右派の現職ウィクラマシンハ氏(75)がやや劣勢だ。
シーレーン(海上交通路)の戦略的要衝にあるスリランカには隣国インドに加え、中国が経済支援をてこに接近を図る。結果にかかわらず、印中間でのバランス外交という基本軸は変わらない見通し。
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