大谷、念願の舞台へ=勝利渇望、7年目で実現―米大リーグ・ドジャース
昨年12月14日のドジャース入団記者会見。6年間過ごしたエンゼルスからフリーエージェント(FA)で移籍した大谷は、最大の目標について「ワールドシリーズで勝つこと。ポストシーズンに行ったことがないので、まずはそこを目指したい」と言葉に力を込めた。
10年総額7億ドル(発表時のレートで約1015億円)の大型契約が注目を集めたが、大谷が契約先を決める上で重視したのはあくまでチームの勝利だった。「野球選手として、あとどれぐらいできるか、正直誰も分からない。勝つことが僕にとって一番大事」と説明。ドジャースについて「明確な勝利を目指すビジョンと、豊富な球団の歴史を持っている」と印象を語り、「優勝することを目指しながら、そこで欠かせなかったと言われる存在になりたい」と思い描いた。その言葉通り、今季は故障者続出のチームを大黒柱として力強く引っ張った。
レギュラーシーズンで通算866試合目の出場。大リーグ公式サイトによると、ポストシーズン未経験の現役選手で最多だったが、メジャー7年目でついに終止符を打つ。投打の二刀流で史上初の2年連続「2桁勝利、2桁本塁打」を達成し、リーグ最優秀選手(MVP)や本塁打王を獲得。これまで数々の偉業を成し遂げながら、どうしても手が届かなかった舞台。注目度が高く、選手冥利(みょうり)に尽きる10月の戦いに、米球界の主役となった大谷がいよいよ進む。 (マイアミ時事)
[時事通信社]
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