丁々発止に脇を締め=小泉進次郎元環境相―自民党総裁候補が走る
「4番バッターとしてフルスイングする」。告示日の12日に届け出順4番を引き当てると、高校時代に打ち込んだ野球になぞらえて意気込みを語った。出馬には「経験不足」とためらいもあったが、最後に従ったのは「迷ったらフルスイング」のモットーだ。
小泉純一郎元首相の次男。自民党が下野した2009年衆院選で初当選し、「将来の首相候補」と期待を集めた。環境相時代に軽い発言で物議を醸したが、発信力は父親譲り。総裁選に向けた世論調査では混戦を抜け出し、支持率トップを争う。
とはいえ、死角がないわけではない。公約にはライドシェア全面解禁など業界団体が嫌う政策が並び、陣営関係者は「党員票は世論調査ほど伸びない」。ベテラン議員に世代交代を嫌う空気が強いことも懸念材料だ。
丁々発止の討論が弱点とみた他候補からの追及も強まり、看板政策の解雇規制見直しでは「規制緩和ではない」とトーンダウンを余儀なくされた。43歳。史上最年少の首相への道のりは険しい。日々、脇を締め、バッターボックスに立つ。
[時事通信社]
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